Webサイトの配色

Webサイトの配色」とは、正確には何を指しているのでしょうか。それは単にそのサイトのロゴの色や、もしくはウェブサイトの背景だけを指しているのではありません。サイトのヘッダーやセクションから、テキストやボタンの色、さらには写真で使用されている色まで、Webサイトのどこにでも表示されるすべての色が、配色を考える上での対象になります。これらすべてが一緒になってWebサイト全体のカラーパレットを構成し、Webサイトの見た目、醸し出す雰囲気、そして伝えたい内容までをも形作ります。

Webサイトの配色は、複数の観点でそのサイト内での訪問者の行動に影響を与えることになります。それは、Webサイトにとどまる時間から、訪問者が「購入」ボタンをクリックするかどうかまで、すべてにおいて重要な要素になり得るのです。

見た目の美しさ

これは当たり前のように聞こえるかもしれませんが、汚いWebサイトに長く滞在したいと思う人は誰もいないでしょう。もしあなたのウェブサイトの配色が目障りである、もしくは何となく見ていると違和感を覚えるだけでも、サイト訪問者はすぐにサイトを離脱してしまうでしょう。一方で、あなたのウェブサイトの色彩感がとても調和的で心地よいものである場合、ユーザーがサイト内に留まる可能性が高くなります。

ブランドの確立

色彩は人間の心理に深く関連しています。配色が異なれば、それを見た時に持つ感情も異なります。たとえば、赤は自信があり、黄色は楽しい、青は信頼できます。これは、訪問者にどのように感じてもらいたいかを反映する配色を選択することで、Webサイトのブランドを作り上げることができることを意味します。

コンバージョン

ウェブサイトの配色は、そのウェブサイトで商品を見た人が、実際に購入するかどうかを左右することができます。実際、色がもたらす判断は非常に強力であり、ボタンなどのオブジェクトに適切な色を選択することで、コンバージョンが最大24%増加するとしている研究もあります。たとえば、販売ページに赤いCTAボタンを設置すると、青や紫よりも多くの売り上げを獲得できることは何となく想像できるかもしれません。

デジタル制作のためのカラーリファレンス